Ｑ 共働きなのでペアローンを組みたいと考えていましたが、妻が２年前に手術を受けていたことを思い出しました。団信に入れないと住宅ローンは組めないのでしょうか？
Ａ 心配しているより、まづは団信申込書の「告知書」の内容を確認しましょう。
「告知書」の項目に該当しなければ、告知の必要はない
ペアローンを組むことができれば、夫婦それぞれ住宅ローン控除も受けることができますので、実質的に負担額が減ることになります。
ご質問の団信(団体信用生命保険)は、金融機関で住宅ローンを組む際に加入することが必須とされています。
住宅ローンを組んでから、奥様に万が一のことがあった場合に団信の保険金がおりないとなると、遺族が経済的に困ることになります。
心配しながらローン返済していくのも不安でしょう。まずは団信申込書の｢告知書｣の内容を確認しましょう。記載されている項目に該当しなければ、告知する必要はありません。
｢告知書｣には隠さず記入し、審査してもらうのが良い
判断に迷う場合、銀行の住宅ローンの担当者に聞いてみたくなりますが、あくまでも目安程度と考えておきましょう。判断は生命保険会社が行うからです。｢告知書｣に該当することがあれば隠さずに書いておくのがよいでしょう。飲んでいる薬の種類によっては、詳しく記入していれば、保険加入が問題ないと判断される場合もあります。
｢ワイド団信｣を利用できる可能性もある
最近では、健康状態が不安な人に向けた｢ワイド団信｣が登場しています。｢加入条件緩和割増保険料適用特約付団体信用生命保険｣が正式名称です。
どこの金融機関でも扱っているわけではありませんが、｢団信｣では加入が難しくても｢ワイド団信｣で住宅ローンが組めることもあります。
通常の団信の保険は金融機関が負担しますが、｢ワイド団信｣は住宅ローンの金利に0.3％程度、上乗せして負担することになります。
状況によっては｢フラット35｣の検討を
また、奥様が団信にあえて加入しないで住宅ローンを組むこともできます。
奥様に借入金と同程度の預貯金がある場合、あるいは他の生命保険にすでに加入していて住宅ローンを清算することが可能という場合は、住宅金融支援機構の｢フラット35｣を検討してみてはいかがでしょうか。
｢フラット35｣では夫婦の収入を合算して住宅ローンを組んだ場合、それぞれが住宅ローン控除をうけられます。
手術から一年たてば普通の生命保険に加入できる
団信には、夫婦版ともいえる｢デュエット｣が用意されていますがご相談者の場合、あえて｢デュエット｣にはしないで、通常の団信に加入することもできます。
奥様に万が一のことがあったときのリスクはどうしてものこりますが、できるだけ貯金を多くしていくことにしましょう。手術から一定の年数がたてば、普通の生命保険に加入することも可能になります。
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